1978年に発売された8bitパソコン
MZ-80シリーズには様々な機種が存在するのですが、大きく分けてMZ-80K系とMZ-80B系に分かれます。大きな違いはグラフィック画面の有無で、B系は320x200ドットのグラフィック画面を利用できます。K系には40x25のテキスト画面しかありませんが、その画面を利用して80x50のセミグラフィックとして使うことが出来ます。
両シリーズ共に表示色は白黒ですが、後継機ではカラー表示をサポートしています。また、シリーズ共通の特徴として、「クリーン設計」が挙げられます。これはBIOS等のROMを極力持たず最低限の機能のみ搭載して、システムはメディアからRAMに展開するという思想です。
これが2022年現在レトロPCとしてどういう価値があるのかというと、エミュレータを使用する際に実機からROMを吸い出さなくても利用できるということになります。これは当時の評価としては関係ない話ですが、今現在の価値という観点ではとても有難い仕組みです。実機を所持していなくても合法的にエミュレータを使用できるわけですからね。また、どうしてもエミュレータが嫌だという方にはPasocomMini MZ-80Cという物も存在します。
KM-Z80 web (MZ-80K emulator using HTML5)
様々な開発環境があるようですが、私の好みはZ88DKなのでこれを紹介します。Z88DKはZ80用のC言語およびアセンブラの開発キットです。100種類を超えるマシンに対応しており、もちろんMZ-80シリーズも含まれます。興味がある方は、是非#010 Z88DKの導入方法をご覧ください。