2019年現在、プログラミング言語は200種類以上存在すると言われています。その中でJavaScript言語は歴史が比較的古い部類で、登場したのは1995年ですね。で、今現在、主要言語の中でもトップクラスのシェアを誇ってます。
歴史が浅くなくて、シェアも大きいJavaScript言語は、当然ながらWeb上でも人気があるので、プログラミング学習者向けのサイトは既に数多くありますよね。そんな中で、2019年から新規に解説サイトを作って意味あるの? って思われるかもしれませんけども、決してそんなことはないです。
何故かというと、「JavaScript言語の特徴は?」っていう漠然とした質問をされたときに、どう答えるかは人それぞれだと思いますけども、個人的には以下の2点が大きいかなと思います。
歴史が比較的古い
頻繁に更新されている
歴史の話は最初にしましたけども、「頻繁に更新」っていうのはどういうことかというと、プログラミング言語っていうものは人間が話す言語(「日本語」「英語」等」)と違って、進化のスピードが速いんですね。まあ「日本語」でも、若い人からすれば年寄りの話し方が古臭いとか、「死語」なんていうものが存在したりとか、少しずつ変化はしていると思うんですけれども、プログラミング言語はそれが極端なんですね。で、JavaScrpit言語は、その中でも特に進化速度が速い部類です。
で、この2点を踏まえて考えると、「今更JavaScriptの解説サイトを作る意味」っていうのが出てくると思うんですね。Web上には既に数多くのJavaScript解説サイトが存在すると思うんですけれども、その中身は当然、古いものもたくさんありますよね? でも、JavaScript言語を新規に学ぼうっていう方にとっては、その解説内容が「死語」なのかどうかって判断できないですよね? 親切にも時期を明記してくれているサイトがあれば別ですけども。
それを踏まえて、ここのサイト名は、JavaScript超入門「2019」ということになっています。なのでもし、このページを5年後、10年後に読んでいる、という方がいらっしゃった場合、ここの内容は「死語」が含まれている可能性があることをご了承ください。
「バージョン」っていう単語をご存知の方でしたら、それを聞いて思い浮かべるのは「1.0」とか「2.0」みたいな数字だと思うんですけども、まあそれはJavaScriptのバージョンについても一応当てはまります。ただ、ここ最近(2015年頃から)ですけれども、別の表記が主流になってます。この点もJavaScript入門者を迷わせる一因だと思うんですけど、まあ残念ながらどうにもならないので頑張って覚えて下さい。
2019年1月1日現在だと、JavaScriptの最新バージョンは、
ES9/ES2018
で、この入門講座は、どのバージョンを対象にするかというと、
ES6/ES2015
「なんで最新バージョンじゃないの?」っていう疑問は当然出てくると思うんですけども、新しすぎる物っていうのは浸透に時間が掛かりますし、当然ながらググっても情報が少ないわけで、入門者が学習目的で触れるには優しくないかな、と。ただ、「ES5」と「ES6」の間には凄く大きな変更があったので、ES6よりも前のバージョンだと入門レベルの内容でも差異が生じてしまいます。逆にES6と7,8,9までの間には、入門レベルでの違いはほとんどないので「ES6/ES2015」が最適かなと。ただ、内容によってはES7以降が好ましい場面も出てくるかと思いますので、そのときは適時紹介していきたいと思っています。
基本的に、プログラミングというものには開発環境と実行環境が必要です。「開発環境」というのは、プログラムを記述するための環境、まあ「アプリ」といった言い方でも間違いではないと思います。「実行環境」というのは、その作ったプログラムを動かすための環境、こちらも「アプリ」という言い方でも、まあ間違いとは言い切れないですね。
で、この入門講座では、それぞれ以下のアプリを使用します。
開発環境:メモ帳
実行環境:Edge
両方ともWindows10に標準付属のものですけれども、これらを選んだ理由は、それが優れている、っていう訳じゃなくて、Windows10に標準で付いてくるからですかね。つまり、準備に手間が掛からないからです。
物事を始める際、「自分は道具から入るタイプ」を自覚されている方だと、それらは良い選択肢とは言えないと思うんですけど、そういった方は当然別の環境を用意していただいて構いません。「メモ帳/Edge」に特化した内容にはしませんので、お好きなテキストエディタ/ブラウザを使用して下さい。MacやLinuxユーザーの方も同様です。